12月7日 (水)  不運

 こんな話を聞きました。ある夏の日に、その男の人は、舟の先端で座り、海辺をぼんやり回りを眺めていました。すると、ひとり酔っ払った男が、舟に乗り込んできました。フラフラしながら先端近くまでくると、よろけてその男の人にぶつかってしまい、二人とも抱き合うように海に落ちてしまいました。・・あやうく溺れそうになったのを、船員に助けてもらいました。・・こんなとき普通は、どう思うでしょう?・・ たいていの人は、とんだとばっちりだ・・自分は、なんて不運なんだろうと、思います。・・しかし、その男の人は、自分は、なんて幸運なんだろうと思ったそうです。・・はてどうして?? もし海に落ちたのが、真冬だったら、自分の命は、なかったろう・・夏でよかった・・と語ったそうです。この話は、実話です。
 そのとばっちりで、海に落ちた男の人が、経営の神様、松下幸之助さんだと言ったら、理解できると思います。
 どんな不幸なことでも、発想や立場をかえたら、幸運になるんです。・・今の自分には、とてもタイムリーな話でした。・・・博康