9月15日 (金)  左官屋さん

全国的な統計の中で、建築関係の職人が、減っています。若い人が少ないことと高齢化で、仕事をやめてしまう人が、多く後継者も育っていない。建築は、3Kが、ツキモノです。きつい・・汚い・・危険・・そして、仕事濃さの割にサラリーマンより、給料も安い?・・保障も危うい場合が、多い・・。
一人前になるまで、時間がかかる・・・(これは、経験ですから、仕方りませんが・・・)。特に、左官屋さんが、少なくなっていると思います。仕事自体も変わってきています。左官の仕事が、一番少なくなっていることが、原因しています。浴室トイレなど水回りでの左官工事は、無くなりました。日本間も少なくなっています。左官やさんが、腕を振るう場面が、なくなってきています。特に、外壁に、土壁をつける現場は、ほとんどなくなってきました。今、建築中の稲沢の現場に来る人たちでさえ、珍しいね〜と言ってきます。泥コンを運ぶ運転手さんも、「土壁どころか、瓦でさえ泥を使わなくなってきて、商売にならない」といってみえました。土は、湿気を取ってくれます。自然の中で、呼吸して、住環境を守ってくれています。目に見えないから、評価してもらえません。どんなに、技術や材料が進んでも、自然素材にかなうものは、ありません。現に、換気しないと、コンクリートの建物や、土壁のない家は、湿気で困ったり、壁にカビが、生えます。土の力は、偉大なはずです。悲しい話ですが、活躍の場がなければ、仕事自体衰退してしまいます。左官工事もそのひとつです。仕事がないから、いい人材も育ちません。技術も伝承されません。竹を編んで、土壁をつけることは、最高に贅沢な仕事になっていくでしょう・・。博康