4月16日 (水)  

 私たちの仕事は、柱の芯を基準にして寸法をだすことが、多くあります。柱の芯から、回りを振り分けます・・ですから、柱の芯にあるべきものがないと、それは、だめだといわれることが、多くあります・・一宮市佐千原の現場は、弟が、お座敷の天井工事にかかっています・・。座敷の天井は、格天井を使用しました・・目すかし天井になっていて、柱の芯に目地が、くるようにするのが、基本です・・しかし、柱の芯に目地が、くるようにすると、普通9ミリ〜12ミリくらいの目地が、15ミリくらいになってしまいました・・格天井は、関東間の場合一尺4寸7分の働きがないと、3分(9ミリ)の目地になりません・・しかし、搬入されてきた格天井は、一尺4寸5分しかありませんでした・・これでは、目地が5分(15ミリ)になってしまい・・通常より大きくなってしまいます・・このことを、材料屋さんに、クレームをつけました・・3分の目地にすると、柱の芯に目地が、こないじゃないかと・・・材料屋さんは、夕方現場に見にきて、やっと、こちらの言い分がわかったようです・・しかし、メーカーは、こんなことを考えて制作していないようです・・柱の芯にくることは、基本なはずなのに、こういうことを、いってくる建築屋は、弊社くらいで、そんなことも、気にしないで、仕事をしている業者ばかりみたいです・・私は、社長からも、去年なくなった親方からも、厳しく基本を言われて仕事をしてきました・・細かいことですが、基準や基本を忘れてしまったら、大工の伝統技術は、崩壊してしてしまいます・・・博康

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