7月15日 (土)  難しい計画

 弟のお客様で、増築とリフォームを計画されている現場に、同行して、お話を伺いました。増築部分に、トイレ、洗面、浴室を納める計画でした。この家は、築40年以上で、とてもいい材料が使ってある腕のいい大工さんが立てたものです。しかし、何回も無理な増築を繰り返して、天井も低く、床に高低差があり、間取りも、無駄なスペースがあり、収納も少なく、使いにくい家でした。
これを解消して、住みやすくしたいという要望です。
 弟から、お客様の最初の計画を聞いていましたが、雨仕舞の問題、水道設備の問題、間取りの確保ができず、特に、雨仕舞は最悪でした。屋根の構造上無理な工事がされています。床の高さを低くすれば、出来ないことはないのですが、それも難しく、かえって、使いずらいと思いました。当然、バリアフリーにはなりません。増築部分を全部解体すればできないことはないですが、たくさんの予算が必要です。

私は、周囲を眺めて、一番、効率がよく、お客様の要望に応えられる案を提案しました。中央の死んでしまっている納戸部分を、北側へ、増築して、トイレ、洗面、浴室の水周りのスペースと寝室につなげる廊下を設置することを考えました。無駄を省いて、なるべく、予算も、多くかからないように考えました。床のバリヤフリーや天井の高さも確保でき、水道設備の問題も解決できます。何より、お客様が、住みながらのリフォームもできます。

お客様の納得も得られたと思います。よくよく、お客様と話し合って、よりベターな選択をしていただくのが、私たちの仕事だと思います。